18.11.04 メンタルヘルス・マネジメント検定(二種・三種)を受けてきた

変態仮装行列というパワーワードが記憶に新しい、シブヤ・ディヴィジョンを通過し、
東大駒場キャンパスにて、「メンタルヘルス・マネジメント検定」を併願受験してきた。
それでは、どんな試験なのか、何故私がいきなり受験したのか語ろうと思う。

(18.11.06追記)
解答速報⇒http://www.nipponmanpower.co.jp/ps/choose/course/plus/list.php/BZJXZ6GK/
を確認した結果、双方共に9割=余裕の合格だった。
ただ、もう少し頑張れば満点取れる内容だったので、詰めが甘かったのが反省点。
今後の資格試験に活かそう。

■どんな資格?
 大阪商工会議所が主催=民間の資格。公式HP⇒https://www.mental-health.ne.jp/
 タイトルの通りだが、「社会人の心の病+心に起因する身体の病(心身症と言う)」に関する資格
 「経営者・管理職・一般社員等の立場を問わず、働く上で、
 自分や同僚・部下、部署/組織全体の心の健康を維持する為の知識」を問う。

 現状、心理系の資格は臨床心理士を筆頭に、精神保健福祉士やカウンセラー等、
 色々な資格が乱立しているが、それらの中でも最も取得し易いと思われる(私の主観だが)。
 ただ、この資格は心理職よりも、一般の管理職・社員に焦点を当てている。

 つまり、この資格を取る事で、
 ・仕事上罹りうる心の病(+心に起因する身体の病)に関する知識
 ・(働く事で受ける)ストレスから、自分や同僚・部下の心を守る術
 ・心を病んでいる、病みそうな同僚や部下を救う術
 ・経営上のリスクマネジメント(心を病む事でどれだけ組織に悪影響が出てしまうのか)
 ・(心の病を起こさない為の)職場改善、組織体制構築に関する知識
 ・(自他共に)心の病に冒された際の治療、対処、リラクゼーション方法
 ・関連法案、団体に関する知識
 ・精神疾患による労災に関する知識
 *私のHPでは「レイド化するサービス」にて一部言及

 といった知識が習得でき、自分にも他人にも大いに活用出来る
 +仕事以外の日常生活にも役立つ、大変便利な資格
である。
 取得する事で、組織内で衛生推進者や衛生管理者といった立場を
 目指す事もできる&抜擢される事もあるだろう。

 この試験は、車の免許の如く、以下のI〜III種の3種類が存在する。

 <I種(マスターコース)>
  経営者・人事労務管理スタッフ・心理職向けの難関試験。
  合格率も毎回2割弱。11月分のみの年1回のみ。
  合格者は専用のVIPなフォーラムに登録できるらしい。

 <II種(ラインケアコース)>
  管理職向け。自分+部下、組織の心のケアにウエイトが置かれている。合格率は毎回半々。

 <III種(セルフケアコース)>
  一般社員向け。自身の心のケアについてにのみウエイトを置いた入門編。
  3つの中でも受験者も最多、合格率も毎回8割弱。

 II+III種若しくはII+I種と併願も可。(III+Iは同時に実施される為併願不可)
 特にII+III種は出題範囲がある程度重複しているので併願し易い。

 試験は毎年3月第3日曜(I種除く)・11月第1日曜の年2回。
 コンビニ端末(Loppiとか)経由か、主催へ直接連絡するなりして申し込む
 (申込期限は試験日の1ヵ月半前くらい)。
 受験票は試験の半月前あたりに郵送される(公式HPでも告知される)。
 受験票には書いてないが、試験時に本人確認されるので、
 顔写真の入った身分証明書を持参する必要がある

 (運転免許証・学生証・パスポート・マイナンバーカードあたりが無難)
 試験結果は試験日の1ヵ月半後位に郵送される。
 *併願の場合、受験料はまとめて支払っても良いが、受験票や結果通知は別個に郵送されてくる

■どんな人が受けるの?
 受験上、性別・年齢・職業といった制約は一切無い
 大半は一般の社会人が受験するが、私の様な鬱病離職者や、ヘルプマークを付けた障がい者も受けている。
 (取得資格や所属業種については、主催側の統計分析目的で、受験時にマークシートへ記入させられる)
 
 極論言えば小学生でも受験できるが、「職場を想定」した試験である以上、子どもが受けるのはかなり厳しい。
 後述する三種では、睡眠時間に関する複雑な計算問題が1問だけ出てくるので、
 四則混合や単位量計算or方程式=小学校高学年以上の計算スキルが必須。
 更に、法令が絡む以上、本文は難解な言葉や漢検2〜3級クラスの漢字ばかりで相応の国語力が必須。
 更に、日本国憲法や民法・刑法・裁判も絡むので、中学公民の知識が必須。
 そもそも、心が成長途上にある子どもには極端に不利。
 以上の理由から、
実質(中卒以上の)社会人向けとなっている。

■どんな問題?ボーダーは?(II・III種)
 II・III種は全て○×組み合わせ判定か、
 正誤判定(適切なものor不適切なものを選べ)、空所補充の4択問題(マークシート)で全50問
 *マークシート方式=HBのシャーペンか鉛筆+消しゴムしか使えない。
 基本的には公式テキストの図表や本文とほぼ同じ文体で出題される。

 「保健師は(中略)診断をする(正しくは「診断(行為)はできない」)」等、
 ダミー選択肢もそれっぽく書かれていたり、
 文面が回りくどかったりする「ひっかけ問題」が大半だが、
 (教習所の筆記試験によく似ている)
 「部下の様子が最近変だが声を掛けずに見守る事に徹した」等、
 「ありえねーだろww」と笑えてくるようなサービス問題も少なくない。

 III種の大問4では長文事例問題が出る
 例えば、
 「信頼していた上司が異動したショックで精神を病み、退職を考えている」
 「同僚から嫌がらせを受け、心も生活も荒んで健康診断に引っかかった」
 「出向先の目上社員からセクハラを受けたショックで精神を病んだ」
 「上司と部下との板挟み+幹部向けプレゼンで出社困難に」
 といった感じの職場あるある事例が出てくる。
 
 文章中には「残業時間は月80時間に達している」「部下が減ってしまった」といった、
 数字・労災・医療関係のワードが散りばめられており、それらの情報を基に、
 「この社員の1日の睡眠時間は以下のうちどれか」といった計算問題や、
 「この社員が精神科を受診するタイミングとして適切な記述を選べ」といった読解問題が出てくる。

 私の様にブラックな職場環境で精神を病んだ人間にとっては、
 問題文を読んでいると精神が病んでくるので、心の病を抱える方が受験対策する場合、
 事例問題の過去問だけは1日1〜2問に留める事を推奨 する。

 試験時間は2時間だが、50問で2時間(=1問平均2.4分かけられる)という、大変良心的な設定。
 ちなみに10〜20秒程度で即答できる問題も多く、ちゃんと対策していれば15〜30分で終わる
 その為、5回くらい解き直し&見直しをしてもまだ余る 位である。
 試験開始30分後〜110分後(終了10分前)の間は途中退出可(戻れないので忘れ物には注意)。
 *集合時間から15分間は説明と解答用紙への個人情報記入になり、その後2時間で解答する事になる。
 *余程の体調不良で無い限り、途中でお手洗いに行く事も原則禁止。
  集中力・判断力低下の要因になるので、我慢するよりも試験前に出し尽くすべし。
  特に女性用トイレは行列化するのでお早めに。
 *遅刻厳禁。説明開始に1秒でも遅れたら、試験本部で問題用紙は貰えるが即不合格となる。
 *携帯電話や腕時計も使用不能。携帯は鳴ったらアウトなので電源を切らされる。

 ボーダーは100点満点中70点以上⇒50問=1問2点で70点以上なので、
 実質50問中35問以上正解(言い換えればミス15回以内)すれば合格 となる


 *I種については、選択問題(2時間)+論述問題(1時間)で構成、
  論述25点以上かつ、双方の合計が105点以上で合格となるが、先述の通り狭き門である。
  選択で稼いで論述は最低限の25点を狙うか、
  論述で稼いで選択のボーダーを55点に近づけて下げるか、
  個人の得手・不得手で戦略も問われるだろう。

■テキストは?試験対策は?(II・III種)
 公式テキストと公式過去問の購入は必須
 
(1冊2,000円位なので、II・III種4冊揃えるとほぼ1万円かかる)。
 問題文は公式テキストとほぼ同じ文体で書かれている。
 大手GMS(スーパー)やヨドバシ、くまざわ書店、三省堂書店など、大きな本屋なら確実に買える。
 (蔦屋書店は店舗が少ない上、品揃えがニッチだったり微妙だったりするので何とも言えない)

 その他注意点としては、中古品を買う場合は、バージョンが最新(2018年現在で第4版)かどうか必ず確認すべし。
 旧バージョンから表記や数値が変わっていたり、法改正が成されている為で、
 問題文もこうした改訂に準拠している。
 
 某電脳少女や某プラズマではないが、シロがクロになるくらいの極端な変動は起きていないので、
 旧バージョンの知識のままでも対応できなくも無いが、
 「あれ?数字が違う」「これ書いてない」等、混乱して不利になってしまうだろう。
 その為、旧バージョンのテキストで臨む場合は、変更点を調べ上げる手間が発生する。


 別にこの試験に限った話ではないものもあるが、試験対策としては
 「過去問は3周以上する事」(間違えた問題は問題番号を控えるなり印をしておく)
 「問題文をよく読む事」(年取ってくると、問題指定や問題文の細かな引っ掛けを読み落としやすくなる)
 「正誤問題は答えを探す事よりも、消去法で行ける様にしておく事」
 (ダミー選択肢が何故間違っているのか理由を説明できる位になっておく事)
 「どこにどんな用語や数値が入るのか等、用語・数値・法令の組み合わせをはっきり覚える事」

 「試験直前2〜3日あたりには、模擬試験の入っている問題集で、安定してボーダー越えを出せるようにしておく事」
 「問題文を自分事として考える事」

 といったポイントが重要になってくる。

 全50問とはいえ、公式テキストは各200〜300頁、公式問題集も各100頁位と、結構な分厚さを誇るテキストから
 満遍なく出題される分、どこが出ないかを予測するのも難しい。
 その為、これだけの分量のテキストや問題を複数周やりこなすだけの時間の余裕も必要。
 一夜漬けではまず無理。

 なお、私は就労移行支援施設に週4で通っているとはいえ、
 ニートな事に代わりは無いので、時間的余裕もあった。
 もし、就労しながら受験対策をするのであれば、相応の時間的余裕、
 大体2〜3ヶ月は対策に充てるべきものと考えた方が良いだろう

■私なりの試験対策

 かなり快方に向かっているとはいえ、まだ完治ではないので、
 鬱病で読解力や読書そのものへの気力は、
 普通の人より低下している状態の中で対策だった。
 
 18年11月4日の受験で、対策テキスト(非公式)を買って読み始めたのが9月中旬(試験1ヶ月半前)頃。
 (受験申込は締切当日=9/28だった)
 過去問10月上旬(試験1ヶ月前)頃から解き始め、
 「朝活」として、毎朝それぞれ10問ずつ処理。(気力に余裕があれば、より多く解いていた)
 試験1週間前までに過去問冊子は3周した。

 試験1週間前は、模擬試験(対策テキスト巻末に収録)を解き、
 理解が不足している場所は公式テキストを読み直して
 インプット面の最終確認にウエイトを置いた。
 (この時点の模試結果はボーダークリアだった)
 
 試験前日は双方の過去問4周目を1日で処理。
 (ただ、この無茶が祟ったのか、試験終了後2〜3日は
 若干燃え尽きモードに入って容態が少々悪化したので、
 過去問FINAL LAPはもう少し時間的余裕を持った方が良いだろう)


 当日は集合時間40分前に会場入りし、
 模擬試験2周目を超高速で解き、それでも間違えた問題や、
 自信がなかったのに正解しちゃった問題の解説や、公式テキストの該当箇所を読み直して
 最終確認+模試でのボーダー越え&ほぼ満点で
 「何か、行ける気がする!」という自己暗示をかけておいた。
 *II種は10:00開始なので、残念ながらぷいきゅあも特撮もお預けだが…。
 *ちなみに、自己暗示についても「自律訓練法」というリラクゼーション方法で出題される。

 鬱病で注意力も低下しているので、試験を解答し終えても、
 問題文の読み違えが無いか、解答記入にミスが無いか等の見直しを3回やり、
 それでも時間がかなり余っていたのでさっさと退出。

■受けた理由
試験の存在は、18年3月頃に、アルカキット錦糸町のくまざわ書店に別件で立ち寄った際、
偶然公式テキストが目に入った事がきっかけで把握した。
当時、まだ本が読めるような容態ではなかったので、適当に流し読みしていたのだが、
「テキストに書いてある良くない例って、俺の居た会社に全部当てはまってて草」と、
鬱に酷く冒されていた当時としては珍しく「面白い・興味深い」という感情が起きた。

また、就労移行支援施設に通い始めて、こうした症状が改善し、何とか本が読めるようになった事や、
施設のリワーク、心理系プログラムを通じてメンタルヘルスに関して興味が出てきた事や、
就職活動に対してやっと気が向いてきた事で受験を決意した。

何よりも、私自身が鬱病患者である事と、施設のプログラムで得た知識の大半や、
17年の労災申請関係の動きが出題範囲と重複していた事で、受験上大幅なアドバンテージを
意図せず有していた事も大きかった。
(物量のあるテキストだったが、既知の内容が多く、新たなインプットの手間がそこそこ省けていたという事)

こうした「知識の確認を形として残したい」という意図もあったが、
「今後、社会復帰してまた社会人になった時に二度と鬱に冒されないようにしたい
「いずれ自分が上司になった時、これまで関わった上司の様な、
部下をモノとしか扱わない、人望の無い管理職になんか絶対なりたくない
という気持ちもあった。
補足:私は社会人7年目だが、管理職経験が無く、平社員しか経験が無いまま今に至っている。職務経歴書どうしよう…(汗)

そして、何よりも「冒されゆく同僚に偏見を向けたり、放置・傍観したりして、
何も手を差し伸べられなかったもどかしさ・罪悪感・負い目
」が最大の理由だった。

(以下、詳細が長いので読みたい人だけ)


「レイド化するサービス」では言及しなかった裏話だが、
2015年の組織改変(第3〜4章の間の頃)で上司が同じ年齢のAになった時、
時同じくして新人Yが私の部署に入社してきた。

彼は元々、前職の会社が管轄する別の校舎で、講師として勤務しており、
社員登用という形で入ってきた。社会人経験も無かった。
しかし、やる事は早かった様で、当時二十歳過ぎだったが既に妻子持ちだった。

しかし、講師経験しかない彼に任されたのは、新規出店の校舎であり、
開校したのに教室長が決まらずに1ヶ月放置+別の新人が配属されたが3日で蒸発
という曰く付きの職場だった。

止むを得ない理由ではあるが、ド素人に新規出店を任せるという暴挙。
(配属する人が居ないのに何で出店すんだよ…というのが大方の社員の反応だったが)
この会社ではこうした無謀極まりない人員采配が当たり前だったのは散々書いた通りだが、
この事例は特に酷いものだった。

元々彼の諸々のスペックが低い(PCが使えない、作文力が壊滅的、遅刻癖がある等)事も起因していたが、
新規出店での集客+講師と教室長との業務の違い
+過重労働(彼は持ち帰り残業をせず職場泊で対応していた)+低賃金+クラッシャー上司AとIの2名
という、ストレスしかない職場で勤務していたのだ。

そんな中、早出出勤の日に彼が連絡も無く遅刻してきた
+到着時に謝罪もなく「道に迷った」と言い訳をした事や
諸々の納期を守れない事で、私が1〜2分だけ怒号を上げた事も何度かあった。

入社2〜3ヶ月程度で明らかに顔がやつれてきたので
「Yくん大丈夫ですか?私が何か手伝いましょうか?」と上司Aに申し出たのだが、
この会社は「手段を問わず稼いだ奴が兎に角強い」という社風だったので、
「お前の様な赤字社員は黙ってろ(自分の校舎の赤字改善は二の次なのか?)」と
反論されて全く聞き入れてもらえなかった

元々、2014年10月頃に「部下を育てる経験も積みたい」と、
私は当時の最高幹部との面談時に直談判した事があったが、
そんな事は共有される筈が無いわけで。

彼が日に日にやつれていくのは見ていて明らかだったが、
私は手出しを禁じられて、何も出来ないもどかしさで悶々とするばかりだった。
そのうち、鬱が進行し、私も何も感じなくなってしまった

しかし、新人Yの入社から半年経った、2015年9月あたりから、
彼はやつれるどころか逆に激太りし、喫煙も始めるようになった
本人曰く、太った理由については「夜中の帰宅道中、ラーメン屋で
毎日夕食を摂っているから(妻も子も寝ているわけで)」との事だったので、
判断力が落ちていた私や、特に深い事を考えない上司達はそれを鵜呑みにしてしまった。

その後、2015年末〜2016年明け頃になると、
彼は思考力も低下し、呼びかけられたり質問されたりしても反応が鈍くなり
ちょっとした事で泣き出す様になってしまった
(クラッシャー上司共の根掘り葉掘りの魔女裁判は彼じゃなくても泣けるが)。

結局、彼は2016年5月、1年で退職してしまった。
(聞く所によれば、今は塾講師ユニオンに訴えられた事で有名な
ブラック塾「明○義塾」の社員へ転職したらしいが…。)

その当時は「とりあえずとんでもない新人だったなぁ」と、
彼が色々やらかした事ばかりが私の印象に残っていたが、
「でも、もう少し援助の手は差し伸べたかった」という後悔もほんの少しながらあった。

2016年の夏以降から私と上司との関係が悪化し、
私も彼と同じ様な状況に追い込まれた。
更に自分が鬱病だと分かり、仕事を辞めるまでに色々体験したり、
ニートになって以降調べたりする中で、
自責や悔恨、反省、決意といった、幾多もの感情が生じた。

「PCが使えないとかは彼固有の問題だったけど、
激太りや喫煙、反応の鈍さや文章力の低さ、不安定な感情等、口数の減少や肌荒れなど、
SOSは沢山発信されていて、彼も鬱病に冒されていたのだろう。
時折、夫婦仲の破綻についても冗談交じりで話していたし…。

心配だけしてて何も手を差し伸べられず傍観するしかなかった事や、
これらのSOSを見過ごしていた事が悔しいし申し訳ない。

それに、私が何度か怒号を上げて責めた事は完全なパワハラだったし、
鬱に冒されている状態の彼を更に追い込んでいたに違いない。
私も鬱になってから時間にルーズになった以上、
当時の彼の遅刻癖は鬱によるものの可能性も否定できない。

彼に会う事はもう叶わないだろうが、今後自分が同じ様な過ちを繰り返さない事、
そういう状況にまた出くわしたとしたら手を差し伸べてやる事が、
私なりの、彼に対する償いや罪滅ぼしになるのではないか…。」

完全に出来るわけではないが、「過ちの清算」の一貫になるのではないかと
思った事が受験を決意した最大の理由だった。