[デザインと可読性]
14年の年末、例の如く実家に帰っていた私は、
当時まだ実家に住んでいた妹とこんなやりとりをしていた。
*妹はデザイン業が本業であり、
ネット上では所謂「絵師」としてPixivを拠点に活動している。
自分:この番組さ、よく分かんないロゴ出てるけど、コレ何だろうな?
妹:あたしも読めない。ぶっちゃけどーでもいいww
自分:ですよねーww
さて、その番組、というのは、「くりぃむナントカ」という、
アメトークとかと同様、吉本内輪ワイワイ型番組だった。
正直、俺は吉本ってか芸人や漫才が嫌いなのでテレビ自体NHKしか観ないのだが、
実家ではチャンネルの主導権は両親なので、仕方なく観ていただけだった。
このロゴ、「くりぃむ」と読むらしいのだが、文字間が詰まり過ぎており、
どう見ても「らぐっくる(?)」としか読めない、
というのが兄妹の共通見解だった。妹とやり取りを続ける。
自分:でもさ、ロゴマークって、製品や団体の顔じゃん?
自分の名前が間違って伝わってちゃ、ロゴとしての存在意義って無くね?
妹:確かに、万人が読めなきゃ意味無いもんな
自分:「可読性」って奴だな
妹:だな
それから4ヵ月後、実家でとあるウェットティッシュ?の製品ロゴを遠くから見た際、
「??汗ワキパッド中村?何だこりゃ??」という製品に遭遇。
サランラップと同様、中村さんって人が大きく貢献したんだろうなと勝手に推測していた。
*サランラップは、サラとアンという人が商品の普及に深く貢献した事が由来なんだとか。
翌日、その製品のCMをたまたま見かけて納得したのだが、これは「Riff」と読むんだとか。
フォントのせいで、Rがどう見ても「中」としか読めない。
また、残り3文字の文字間が詰まり過ぎており、
それで「村」という漢字と勘違いしたわけだ。
世のデザイナーに物申すほどの人間ではないが、
商品のロゴは万人が読めるもので
あって欲しいと思う。